本尊 薬師瑠璃光如来 (甲冑薬師如来)

医王殿薬師堂
(いおうでんやくしどう)  
☆ 本尊は甲冑をつけ、薬壷と鉾を持った珍しい甲冑薬師如来
☆ 薬師堂は1月8日、八日堂初縁日でにぎわう。

薬師如来は平維茂(たいら の これもち)伝説によるもので、今を去る約一千年前の冷泉天皇の時代、京都から流刑により戸隠山中の荒倉山に「紅葉」と称する鬼女が住みつき、里に出ては人畜に危害を加え、悪事を働いた。朝廷は平維茂将軍に鬼女を退治するよう命じた。将軍は日頃信仰している薬師如来の加護に頼り、ようやく鬼女をたいじした。将軍は使命を果たしその功により越後守に任ぜられた。村人は鬼女の残党が田畑を荒らすことを恐れ将軍にこの地に残るよう頼んだ。将軍は自分の帰依する薬師の尊仏に甲冑を添えた木像を彫り「甲冑薬師如来」と称し、自分を信じるごとく、薬師如来を信じるように言って越後に旅立った。村人は草堂を立てて安置して、依頼薬師如来の霊験あらたかな仏として信仰を集めた。

 本尊の薬師如来は、身の丈七寸余りの身に甲冑をつけ、左手に瑠璃壷をささげ、右手に鉾を持つ。木造

医王殿薬師堂(いおうでんやくしどう)